皆さんは「就労継続支援A型」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか?
障がい者の方が通う「通所施設」、あるいは「作業所」としてのイメージをお持ちかもしれません。
実は、「就労継続支援A型」には、
・在宅型
の2種類があることをご存じでしょうか?
これまでの「A型事業所」では、「通所型」が主流で「作業所へ行って現地で作業を行う」事業所が大半を占めていました。
近年では、新たに「在宅型」の就労継続支援A型施設が誕生しています。
背景にあるのは、2019~2021年のコロナ禍以降、働き方やライフスタイルの変化です。
「テレワーク」などの新しい働き方が、注目を浴びるようになりました。
当社の運営する「就労継続支援A型リリーフ・リファイン」でも、2021年から「在宅型」の就労A型として運営をスタートしています。
当初は一般企業にて普及したものが、障がい福祉の分野にも波及し、職員や利用者の双方にとって「メリット」のある働き方となっています。
今回は「在宅型」の就労継続支援A型施設の特徴や、職員・利用者として勤務するメリットをご紹介します。
「在宅型」の就労A型事業所の特徴とは?
「在宅型」の就労A型の特徴としては、
② 「テレワーク」などITを活用した就労
③ ご自宅の慣れた環境で就業可
④ 職員と利用者の双方で負担が少ない
この4点が挙げられます。
① 通勤・通所が不要で続けやすい
これまでの「就労A型」施設では、毎日の通所が前提となっているため、「通勤」が負担になる方にとってネックになっていました。
たとえば、身体障がいがあり、「毎日、通勤電車に乗るのは難しい」方にとって、在宅型の就労には大きなメリットがあります。
また、目に見える形での障がいがなくとも、

人混みが苦手で、緊張しやすいところがあります。外出先でもつい人目を気にしがちで……。
といった精神的な障がいを抱える場合にも、在宅型の就労が有効です。
職員側にも「在宅型」の就労支援施設で働くメリットがあり、事業所までの通勤の負担を抑えられます。
当社での支援スタッフ(在宅採用)の場合、月に「3~4回」ほどの出社ペースとなります。
ご利用者の月1回の面談(モニタリング)の日に合わせて、職員が出社します。
就労継続支援A型の事業所では、平日の「月~金」だけでなく、運営の都合上、「土曜」も開所している事業所が多くあります。
ご利用者が出社される日には、職員が対応に当たるため、「土曜日」も通勤が必要になると常勤スタッフの負担が大きくなりがちです。
株式会社レジリエンスでは、スタッフの負担を抑えることを第一に掲げており、
ご利用者だけでなく、職員側にも「在宅勤務」の制度を設けています。
新たな「働き方」として「在宅ワーク」×「就労支援」のライフスタイルをご提案しております。
現在、「サービス管理責任者候補」スタッフ、事務スタッフ、支援員を募集中ですので、ご興味のある方は、「RECRUIT 職員」ページをご確認くださいませ。
② 「テレワーク」「PC作業」など、ITを活用した就労
在宅型の就労支援施設は、ITを活用した就労支援を特徴とする事業所が多い傾向にあります。

在宅の就労A型はノートPCを使ったテレワークがポイント!
たとえば、株式会社レジリエンスでは在宅勤務の形で、ご利用者の方に「メール送信業務」「Google口コミリサーチ」「営業リスト作成」といった社内業務の一部をお任せしております。
作業自体は難しいものではなく、「データ入力」など、基本的なPC操作ができれば、ご利用者の方に十分に取り組んでいただける作業内容となります。
ご利用者の方が安心して、在宅勤務に取り組める体制を作るため、当社ではビジネスチャットツール「Slack(スラック)」での連絡体制を整えています。
「Slack」では主に、ご利用者の「体調報告」や「業務報告」のやり取りを行います。
支援員は、ご利用者から送られてきた「体調報告」を見て、ご利用者へお電話で折り返し、当日の体調について確認を行います。
1日2回のお電話で、ご利用者の経過観察を行いながら、「業務報告」では作業内容を記録。
ご利用者から聞き取った内容からケース記録を付けていきます。
勤怠の管理には、就労支援施設で採用されている「knowbe(ノウビ―)業務支援」を使用します。
ご利用者の方に、タイムカードを打刻する感覚で、出勤と退勤時に「クリック」してもらうことで、インターネット上で勤怠管理が完結する仕組みとなっております。
「取り組みやすいPC作業」「Slack」「Knowbe業務支援」など、ITを活用する形で「在宅ワーク」の就労を実現しています。
「在宅ワーク」は、障がいのハンディキャップがあっても、お仕事をはじめやすいメリットがあります。
就労A型リリーフ・リファインは1日2時間の短時間就労で「在宅ワーク」ができるA型事業所です。
障がいを抱える方が少しずつ「就労」に向かっていくためのステップとして、ご利用いただいております。
「在宅ワーク」×「短時間就労」をご希望の方はぜひエントリーくださいませ。
「RECRUIT 利用者」ページにて、ご利用者の就労メリットと、応募~採用までの流れをご紹介しております。
③ご自宅の慣れた環境で就業可
在宅型の就労A型は、通所型と違ってご自宅の慣れた環境で就業できるのがポイントです。
障がいの特性によっては、周囲の環境(対人関係や、作業する場所)の変化を苦手とする場合があります。
在宅ワークであれば、作業場は自宅となり、毎日決まった時刻に作業を繰り返すことで、安心できるご利用者の方もいらっしゃいます。
通所型と違って、就労A型のご利用者同士や、職員間での対人関係の場面が少なくなるため、「人間関係でつまずきやすい」方にとって働きやすい職場になっています。
これまでの作業所で、「作業は十二分に行えるのだけれど、いつも人間関係でつまずいて、続けられなかった」方は、一度、在宅型を試してみるのもよいかもしれません。
職員側としてもイレギュラーな業務が発生しにくく、自宅で支援を行えることから、家事や育児、介護に充てられる時間が増えるメリットがあります。
株式会社レジリエンスのスタッフには、現在、育児や介護をしながら就業している職員も在職中です。

ご家族との時間を大事にしながら、落ち着いた環境で働けます。
在宅での支援が行えるため、通勤の時間が浮いた分、子どもと触れ合う時間を取ることができたり、日頃の家事や介護なども行いやすい環境です。
株式会社レジリエンスは、主に女性スタッフが中心となって活躍する職場です。
育休・産休・介護休暇など、女性スタッフが働きやすくなる制度を設けており、20~50代と幅広い年齢層の職員が勤務しています。
④ 職員と利用者の双方で負担が少ない
在宅型の就労A型は、うまく活用すると「職員と利用者」の双方で負担が少なくなる働き方ができます。
ご利用者は、「在宅ワーク」の作業を行うため、日中はPCと向かい合っての作業がメインとなります。
職員と対面でのコミュニケーションの機会は少なくなりますが、その分、ご自身のペースで作業を進めやすいのが在宅型の特徴です。
ご自宅での「在宅ワーク」は、作業に支障が出ない範囲で、適宜、休憩を取っていただいて構いません。
目安としては、1時間に5~10分程度の小休憩を挟みます。
お茶や紅茶、コーヒーを淹れたり、立ち上がって身体をほぐしたり、カカオチョコレートやナッツ、クッキーなど、少量の間食を取るのもおすすめです。
通所の際には、事業所にてコーヒーサーバーやウォーターサーバー、500mlミネラルウォーター(1本)、間食(1品)を無料で提供しております。休憩の際にご活用ください。

就労A型リファインにはタッチパネル式の最新カフェサーバーをご用意しています!
PCの画面から離れて目を休ませたり、ドリンクでリフレッシュしたあとは、ふたたび作業に戻ります。
就労継続支援A型リリーフ・リファインでのご利用者の作業は「2時間」のため、作業ストレスが掛かる前に業務が終了します。
在宅型で、ノルマのないお仕事のため、体調によって作業ペースを調整できるのも嬉しいポイントです。
体調を崩したときは、普段よりもこまめに休憩を取り、コンディションが整っている日は作業に集中できる、バランスの取れた就労環境をご用意しております。
なお、職員側でも難しいと感じるような、高度な技能を必要とする作業は業務内容に含まれておりません。
「支援員」の主な業務は、ご利用者の体調管理やケース記録、コミュニケーションによる対人サポートを提供することです。
障がい者支援の根っこにあるのは、一対一の「対人支援」です。
会話や業務上のやり取りを通して、コミュニケーションを重ね、ご利用者と信頼関係を結んでいきます。
支援員が利用者と良好な関係を結ぶことができれば、ご利用者も自ずと安心して就労に臨むことができ、職場への定着に繋がります。
支援員のお仕事について、より詳しく知りたい方は、「【就労継続支援A型】生活支援員に向いている人は? お仕事内容を解説!」のコラム記事をお読みくださいませ。
在宅型の就労A型で働くメリット3選【利用者編】
では、ここからは在宅型の就労A型で働くメリットを見ていきましょう。
ご利用者が在宅型の就労A型で働くメリットには、
② 余暇の時間を有効活用できる
③ PCの作業環境が整う
この3つが挙げられます。
① リラックスした環境で働ける
在宅型の就労A型では、通勤時間がなく、朝の時間は比較的ゆっくりと取ることができます。
たとえば、当社でのご利用者の始業時刻は、「9:00-10:00」となっております。
障がいを抱えるご利用者のなかには、症状や服薬している薬の副作用で「朝が起きづらい」「眠りにくい」方もいらっしゃいます。
通所型の就労A型の始業時刻は、「午前9時~9時半」で決められていることが多く、通常の会社勤めと同じように通勤が必要です。
在宅型であれば、朝の支度に使える時間が、おおむね1時間ほど長くなります。
そのため、障がいがある方もお仕事を続けやすいメリットがあります。
「対人関係に不安があり、緊張しやすい」方も、基本はパソコンに向かっての作業なので、落ち着いて業務に取り組みやすい傾向があります。
通所日も「月1回」のみで、外出に不安がある方もチャレンジしやすい職場です。
就業場所はご自宅になるので、ご自身でリラックスできる作業環境を整えてみましょう。
たとえば、
・始業前に部屋の掃除を済ませる
・お気に入りのお茶を揃えてみる
・作業中に窓を開けて適切に換気
・姿勢が固まらないように休憩時にストレッチ
・座り心地のいい椅子に替えてみる
といった方法があります。
通所型の施設では「環境整備」と言って、職員側が作業のための環境を用意します。
在宅型では、ご自身で作業環境を準備するところがポイントです。
オフィスのように最初から備え付けではありませんが、その分、ご利用者の側で作業空間を工夫できる余地がたくさんあります。
在宅型の就労A型でお仕事をはじめるときは、こうしたところに気を配ってみると、作業が楽しくなりますよ。
また、株式会社レジリエンスが運営するグループホーム(共同生活援助事業)「REFINA(レフィナ)」もございます。
空室がある場合は、入居の相談やお問い合わせが可能です。

REFINAなら、お引越しからすぐに在宅ワークをはじめられます! お部屋も綺麗で、人気のワンルーム家具家電付き!
ベッドやデスク、棚(収納ラック)、テレビ、電子レンジ、ドライヤー、洗濯機など、新生活に必要な家具・家電を備え付けております。
グループホームの居室内で就労A型の「在宅ワーク」ができるのが特徴です。
大阪市旭区・城東区(森小路・新森古市エリア)でグループホームをお探しの際は、REFINA(レフィナ)をご活用ください。
② 余暇の時間を有効活用できる
在宅型は、勤務後に余暇の時間が生まれやすいのがメリットです。
たとえば、就労A型リリーフ・リファインでは午前9時~10時に始業し、2時間の短時間就労なので、ほとんどの方はお昼までに作業を終えられます。
午後からの時間は自由に使えるので、ご自身で興味のある分野に取り組んでスキルを身に付けたり、運動をしたり、資格の習得に充てることもできます。
在宅ワークは、家にいる時間が長くなりやすいので、1日1回は外出して、身体を動かす習慣を付けるのがおすすめです。
また休日にゆっくりと過ごしたいときは、「NETFLIX(ネットフリックス)」の視聴(ベーシックプラン)が無料になる福利厚生もご用意しております。
話題の映画・海外ドラマ・新作アニメなどがラインナップされており、休日にご家族やご友人と一緒にリラックスしながら視聴できます。
就労A型リリーフ・リファインなら、余暇の時間を充実しながら、お仕事に取り組んでいただけます。
③ PCの作業環境が整う
在宅型の就労A型では、PCを使ったお仕事や作業がメインとなります。
「在宅ワーク」を行うには、「モバイルWi-FI」などのインターネット環境が必須です。
当社では、インターネット環境の整備のため、Wi-Fiの通信環境をご自宅等に準備された方に、通信費として月額「1500円」を支給しております。
インターネット回線をご用意できない場合に、モバイルWi-Fi端末の貸出も行っておりまして、お気軽にご相談いただけます。
就労A型の作業で使用する社用PCは、当社で貸与品を手配いたしますので、高価なPCを用意する心配はございません。
他社では、「社用PCの一式貸与」や「通信費の支給」「モバイルWi-Fi端末の貸出」は行っていないケースもあり、在宅での作業環境を揃えるなら就労A型リリーフ・リファインがおすすめ。
作業内容も「メール送信業務」などのデータ入力がメインですので、PC初心者の方も、作業をはじめやすいメリットがあります。
在宅ワークは、障がいによって生まれるハンディキャップを少なく抑えることができる働き方です。
とくに在宅のフリーランスや副業等にも向いており、新しい障がい者のキャリアが生まれる可能性のある分野です。
就労A型リリーフ・リファインではWeb関係の専門的な技能指導は行っておりませんが、PCの基本操作が身に付く就労機会をご提供しております。
PCの基本操作に慣れることができる、簡単なタスク作業をご用意しております。
これから「在宅ワーク」をはじめる方にぴったりの就労A型です。
在宅型の就労A型で働くメリット3選【職員編】
在宅型の就労A型で職員として働くメリットには、
② 暮らしのための時間が生まれる
③ 家庭内の事情に対応しやすい
の3点が挙げられます。
① 直接支援の負担が少ない
在宅型の就労A型では、ご利用者の毎日の作業は「在宅勤務」となります。
そのため、支援スタッフのご利用者への対応は、電話やSlackなどのツールを使ったコミュニケーションがメインとなります。
職員の日常業務は、間接的な支援となり、通所型よりも支援の負担を抑えられるのがポイントです。
当社では、ご利用者の通所は「月1回」のみとなっており、約20名ほどのご利用者の通所を「3日間」に割り振って対応します。
在宅採用の職員の場合、出社日となるのはこの「3日間」で、ご利用者と対面しながら質問に答えたり、PCのセッティングをしたり、業務サポートを行います。
直接支援の機会は集中的に「3日間」で行い、残りの日は間接的な支援を行うことにより、メリハリを付けた支援が可能です。
支援者と利用者の双方にとって、対人ストレスを抑えながら支援を行うことで、支援疲れによる共倒れを防ぐ効果があります。
② 暮らしのための時間が生まれる
在宅型の就労A型で、職員として勤務するもうひとつのメリットは「暮らしのための時間」が生まれることです。
これまで通勤に充てていた時間を、ご家庭での家事の時間として使うことができ、ゆとりを持った生活リズムに変えることができます。
在宅勤務では、業務時間外での職員同士の付き合いなどもありませんので、しっかりとプライベートの時間を確保できるのがメリットです。
当社では「残業なし」「休日の研修なし」を掲げています。
定時に帰ることができる社風があり、子どもと触れ合ったり、家族との時間を過ごしたり、趣味に打ち込んだりと、「暮らし」の時間が作れます。
とくにこれまで仕事優先で生活してきた方にとっては、レジリエンスの勤務を通して、ご自身のライフスタイルに合った働き方を見つけることができた、というご感想もいただいております。
レジリエンスで勤務する職員に、「入社に至るまでの経緯」や「入社前と入社後の比較」などを尋ねたインタビュー(STAFF VOICE)もございます。併せてご覧くださいませ。
③ 家庭内の事情に対応しやすい
在宅型の就労A型で勤務する3つ目のメリットは、「家庭内の事情」に対応できることです。
たとえば、育児や介護のため、子どもやご家族のそばから離れるのが難しい場合に「在宅勤務」が有効です。
通所型の支援員の場合、勤務中にご自身が子どもの面倒を見たり、ご家族に何かがあったとき、その場ですぐに対応することはできません。
在宅型であれば、子どもや家族を家庭内で見守りながら、テレワークで支援業務にあたることができます。
とくに近年では核家族化が進み、親族を頼ることができないケースも増えています。
またグループホーム、老人ホーム、病床など、入所・介護・医療施設も不足している状況が続いています。
そういった「家庭内の事情」にも対応しながら勤務できるのが、在宅型のメリットと言えます。
当社では、それぞれの支援職員の事情を伺い、「勤務時間帯・勤務日」等の調整や相談に応じます。
「フレックスタイム制」を導入しておりますので、ご自身の生活時間に合わせた勤務プランをご提案いたします。
支援員お一人おひとりの業務が過剰とならないよう、業務量を適切な範囲内に収めており、特別な配慮事項があれば、社内で可能な範囲で対応いたします。
女性スタッフが働きやすい環境を整えておりますので、この機会にぜひエントリーくださいませ。
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