代表メッセージ
これから求人へ応募される皆様へ、株式会社レジリエンス代表(竹内)よりメッセージと会社概要、沿革につきましてご案内いたします。
高校時代に芽生えた自立への決意
高校生の頃の私は物静かな性格で、人前で積極的に行動するタイプではありませんでした。
しかし、人一倍「自立したい」という想いが強く、高校3年生の夏から一人暮らしを始めました。
実家は経済的に余裕がなく、大学の学費を自分で工面する必要があったため、高校最後の年はほとんどアルバイトに明け暮れていました。
そんな生活の中で、自分の将来について真剣に考えるようになりました。
その結果、「医療や福祉の現場で専門家として働きたい」という強い想いを抱き、さまざまな職業を調べる中で「作業療法士」という職業に出会いました。
作業療法士との出会い
「作業療法士」とは、病気やケガ、生まれつき心身に障がいのある方、また精神的な支援を必要とする方に対して、「作業」を治療手段として用いながら心と体を支える職業です。
対象者がその人らしく生き生きとした生活を送れるよう、多方面からサポートを行います。
この職業なら、自分の目指す「誰かの役に立つ仕事」を実現できると確信し、作業療法士を目指すことを決意しました。
実習で得た忘れられない経験
作業療法士の受験資格が得られる四年制大学に進学後、私は実習や講義に全力で取り組みました。
特に精神科病院での臨床実習中の経験が、私の価値観を大きく変えました。
ある朝、実習先の病院へ向かうバスの中で、穏やかなご婦人から声をかけられました。
「学生さんかい。頑張ってね」と励まされ、「今日から実習です」と答えると、その方は「私はここに60年間入院している患者です」とおっしゃいました。
当時19歳だった私は、精神科での長期入院の現実を改めて実感しました。
10代で入院した患者さんが、社会に出ることなく50年以上も病院内で暮らし続ける現実。
その厳しさを目の当たりにし、社会で彼らを支える方法について深く考えさせられました。
実習中に患者さんから「病院の外でも作業療法士のサポートを受けられる場所があればいいのに」という声をいただきました。
その言葉が、医療や福祉の枠を超えた支援の形を模索し始めるきっかけとなりました。
新たな挑戦:カウンセリングルームの立ち上げ
大学卒業後、「入院前に作業療法士として何かできることがあるのでは」という想いから、私はカウンセリングルームを立ち上げました。
多くのクライエントに寄り添う中で、最初はクライエントを受け入れる難しさに戸惑いましたが、「カウンセリングとは一方的な支援ではなく、共に学び、成長していくものだ」ということに気づきました。
特にC.G.ユングの『タイプ論』は、私の心理学への興味を大きく広げました。
ユング心理学における性格分類の考え方に魅了され、10,000時間以上を心理カウンセリングに費やしました。
また、その経験をもとに、自己啓発書や児童文学、絵本を自費出版するなど幅広い活動を行いました。
就労支援施設の運営と新たな学び
24歳のとき、就労継続支援B型事業所を立ち上げ、福祉事業の現場に本格的に関わり始めました。
施設の立ち上げに必要な手続きや準備に奔走しながら、利用者のニーズに応えるための試行錯誤を続けました。
その後、地域特性や利用者ニーズに応じた運営方針を設計し、約10か所の就労支援施設の立ち上げに携わることができました。
これらの経験を通じ、支援体制の構築だけでなく、地域社会との連携の重要性を学びました。
企業支援への進出と法人化
並行して個人へのカウンセリングやキャリアコンサルティングを行う中で、「個人の課題は組織全体の経営課題に直結する」という確信に至りました。
2019年にはカウンセリングルームを法人化し、一般社団法人関西キャリア教育センターを設立。
企業向けのEAP(従業員支援プログラム)やキャリア教育プログラムの企画・提供へと事業を拡大しました。
就労継続支援A型事業所『リリーフ』の挑戦
2021年11月には、就労継続支援A型事業所「リリーフ」を開設しました。
コロナ禍における在宅勤務のニーズの高まりに対応し、柔軟な働き方を導入。
利用者の個々の状況に寄り添いながら、社会で活躍するための環境づくりを進めています。
この経験から、「働きがい」だけでなく、「働きやすさ」を重視する環境づくりの重要性に気づきました。
未来への展望
これからも、「利用者の皆さまに心から満足していただける支援」を提供するため、スタッフ一同全力で取り組んでまいります。
また、「一人でも多くの方に心理相談やキャリア相談の機会を提供したい」という想いを実現するため、利用者が無料で専門家による心理・キャリア相談を受けられる体制を整えています。
私たちは、地域社会に根ざした支援活動を通じて、一人でも多くの方が自分らしく生きられる社会の実現を目指して歩み続けます。
株式会社レジリエンス
代表取締役 竹内祥悟